日経平均は519円安と4日ぶり大幅反落、米金利上昇に米株安で売り優勢=22日前場

 22日前場の日経平均株価は前日比519円73銭安の2万7033円33銭と4日ぶりに大幅反落。朝方は、21日の米国株式市場で長期金利の上昇を背景に主要3指数が下落した流れを受け、売りが先行した。きのう3連騰した反動もあり、先物に断続的な売りが出て下げ幅を拡大し、一時2万6904円38銭(前日比648円68銭安)まで下落した。時間外取引で米株価指数先物が値を下げ、重しとなった面もある。一巡後は下げ渋ったが、戻りは限定された。

 東証プライムの出来高は4億9121万株、売買代金は1兆2330億円。騰落銘柄数は値上がり182銘柄、値下がり1612銘柄、変わらず43銘柄。

 市場からは「きのうは調子に乗り過ぎた。結局、海外要因にらみでヘッジファドが仕掛けに動き、指数が振れている。日経平均は2万7000円を固めつつあるが、一通り決算を見ないと動きにくい」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、住友鉱<5713.T>、DOWA<5714.T>、フジクラ<5803.T>などの非鉄金属株が下落。INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株や、エムスリー<2413.T>、リクルートH<6098.T>、楽天グループ<4755.T>などのサービス株も安い。川崎汽<9107.T>、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株や、住友不<8830.T>、三菱地所<8802.T>、三井不<8801.T>などの不動産株も軟調。テルモ<4543.T>、HOYA<7741.T>、オリンパス<7733.T>などの精密株も値を下げた。ブリヂス<5108.T>、住友ゴム<5110.T>、浜ゴム<5101.T>などのゴム製品株や、日産自<7201.T>、トヨタ<7203.T>、ホンダ<7267.T>などの輸送用機器株も売られた。日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>、大平金<5541.T>などの鉄鋼株もさえない。

 半面、第一生命HD<8750.T>、T&DHD<8795.T>などの保険株が堅調。JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株も引き締まった。

 個別では、テスHD<5074.T>、戸田工<4100.T>、フィルC<3267.T>、ネットプロテ<7383.T>、メドピア<6095.T>などの下げが目立った。半面、日立物流<9086.T>がストップ高カイ気配となり、アイケイ<2722.T>、西松屋チェーン<7545.T>、SGHD<9143.T>、東芝<6502.T>などの上げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、31業種が下落した。

提供:モーニングスター社

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