日経平均447円安と4日ぶり大幅反落、売り一巡後の戻り限定、東証プライム銘柄8割超が下落=22日後場

 22日後場の日経平均株価は前日比447円80銭安の2万7105円26銭と4日ぶりに大幅反落。朝方は、21日の米国株式市場で長期金利の上昇を背景に主要3指数が下落した流れを受け、売りが先行した。きのう3連騰した反動もあり、先物に断続的な売りが出て下げ幅を拡大し、一時2万6904円38銭(前日比648円68銭安)まで下落した。時間外取引で米株価指数先物が値を下げ、重しとなった面もある。売り一巡後は後場終盤にかけて下げ渋ったが、戻りは限定された。なお、東証プライム銘柄の83%強が下落した。

 東証プライムの出来高は9億7940万株、売買代金は2兆3877億円。騰落銘柄数は値上がり263銘柄、値下がり1536銘柄、変わらず40銘柄。

 市場からは「直近上げた分を考えれば、多少の調整は仕方ない。決算発表待ちでFOMC(米連邦公開市場委員会、5月3-4日開催)を控え、動きづらいなか、日経平均は三角もち合い的なイメージとなり、いずれどちらかに振れる可能性もある」(準大手証券)との声が聞かれた。

 業種別では、住友鉱<5713.T>、DOWA<5714.T>、フジクラ<5803.T>などの非鉄金属株が下落。INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株や、川崎汽<9107.T>、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株も安い。エムスリー<2413.T>、リクルートHD<6098.T>、楽天グループ<4755.T>などのサービス株や、日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>、大平金<5541.T>などの鉄鋼株も軟調。住友不<8830.T>、三菱地所<8802.T>、三井不<8801.T>などの不動産株も値を下げた。日産自<7201.T>、トヨタ<7203.T>、ホンダ<7267.T>などの輸送用機器株や、ブリヂス<5108.T>、住友ゴム<5110.T>、浜ゴム<5101.T>などのゴム製品株も売られた。

 半面、第一生命HD<8750.T>、T&DHD<8795.T>などの保険株が堅調。JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株も引き締まった。日立物流<9086.T>がストップ高となり、SGHD<9143.T>などの陸運株も買われた。

 個別では、戸田工<4100.T>、テスHD<5074.T>、フィルC<3267.T>、イーレックス<9517.T>、神戸物産<3038.T>などの下げが目立った。半面、アイケイ<2722.T>、西松屋チェーン<7545.T>、東芝<6502.T>、イーグル<6486.T>、オーイズミ<6428.T>などの上げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、30業種が下落した。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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