日経平均は526円安と大幅続落、米株大幅安で売り優勢、一時2万6500円割れ=25日前場

 25日前場の日経平均株価は前週末比526円56銭安の2万6578円70銭と大幅続落。朝方は、前週末の米国株式市場で金融引き締めへの警戒感から主要3指数が大幅に下落した流れを受け、売り優勢で始まった。先物に断続的な売りが出て下げ幅を拡大し、一時2万6487円84銭(前週末比617円42銭安)まで下落した。いったん下げ渋ったが、戻りは限定され、その後は上値が重く、さえない動きとなった。時間外取引で米株価指数先物が安く、中国・上海総合指数や香港ハンセン指数の下げも重しとなった。

 東証プライムの出来高は4億9817万株、売買代金は1兆2336億円。騰落銘柄数は値上がり197銘柄、値下がり1599銘柄、変わらず42銘柄。

 市場からは「下げ渋る場面もあったが、香港ハンセン指数などが急落し、時間外の米株先物も安く、売り直された。外部環境は落ち着かず、決算控えというタイミングだが、日経平均が2万6000円台半ばに下げてきたことで、押し目買いが入る水準になったとみている」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、INPEX<1605.T>、三井松島HD<1518.T>などの鉱業株が下落。ANA<9202.T>、JAL<9201.T>などの空運株や、川崎汽<9107.T>、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株も安い。住友鉱<5713.T>、住友電工<5802.T>、フジクラ<5803.T>などの非鉄金属株や、ダイキン<6367.T>、クボタ<6326.T>、三井E&SH<7003.T>などの機械株も軟調。日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>、東製鉄<5423.T>などの鉄鋼株も値を下げた。クレセゾン<8253.T>、オリックス<8591.T>などのその他金融株もさえず、ファナック<6954.T>、アドバンテスト<6857.T>、キーエンス<6861.T>などの電機株も売られた。

 半面、水産農林株では、サカタのタネ<1377.T>が上昇。

 個別では、東急建設<1720.T>、ジャフコG<8595.T>、ブラス<2424.T>、ソフバンG<9984.T>、ビーウィズ<9216.T>などの下げが目立った。半面、エレマテック<2715.T>、OBC<4733.T>、バイタルKS<3151.T>、東名<4439.T>、オイラ大地<3182.T>などの上げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、32業種が下落した。

提供:モーニングスター社

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