日経平均は593円安と大幅反落、米長期金利上昇に米株安で売り優勢、米株先物安も重しに=9日前場

 9日前場の日経平均株価は前週末比593円26銭安の2万6410円30銭と大幅反落。朝方は、米長期金利の上昇を背景に前週末の米国株式が下落した流れを受け、売り優勢で始まった。時間外取引の米株指数先物安も重しとなり、下げ幅を拡大し、一時2万6343円29銭(前週末比660円27銭安)まで下落した。いったん下げ渋ったが、戻りは限定され、その後は上値が重くなり、前引けにかけてさえない展開となった。

 東証プライムの出来高は6億4836万株、売買代金は1兆4563億円。騰落銘柄数は値上がり275銘柄、値下がり1516銘柄、変わらず45銘柄。

 市場からは「米金利高・米株安で売られたが、下げ過ぎの感がある。日経平均2万6000円台半ばレベルは押し目買いが入る水準とみており、ここからどう頑張れるかが注目される。週末に向けて決算ラッシュとなるが、今のところ業績は思ったほど悪くなく、相場の支えとして意識されよう」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、JFE<5411.T>、日本製鉄<5401.T>、大平金<5541.T>などの鉄鋼株が下落。大阪チタ<5726.T>、住友鉱<5713.T>、東邦鉛<5707.T>などの非鉄金属株や、丸紅<8002.T>、三菱商<8058.T>、三井物産<8031.T>などの卸売株も安い。ANA<9202.T>、JAL<9201.T>などの空運株も軟調。コマツ<6301.T>、ダイキン<6367.T>、IHI<7013.T>などの機械株も売られた。エムスリー<2413.T>、オリエンタルランド(OLC)<4661.T>、サイバー<4751.T>などのサービス株や、任天堂<7974.T>、アシックス<7936.T>、ヤマハ<7951.T>などのその他製品株もさえない。京王<9008.T>、京成<9009.T>、小田急<9007.T>などの陸運株や、中外薬<4519.T>、第一三共<4568.T>、塩野義薬<4507.T>などの医薬品株も値を下げた。

 半面、関西電力<9503.T>、東ガス<9531.T>、大阪ガス<9532.T>などの電気ガス株が堅調。ENEOS<5020.T>、コスモエネH<5021.T>などの石油石炭製品株も引き締まった。

 個別では、日製鋼<5631.T>がストップ安ウリ気配となり、JBR<2453.T>、ミスミG<9962.T>、BIPROG<8056.T>、アグレ都市<3467.T>などの下げが目立った。半面、ヤマダHD<9831.T>がストップ高となり、NTTデータ<9613.T>、ノジマ<7419.T>、TOA<6809.T>、ヒロセ電機<6806.T>などの上げも目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、31業種が下落した。

提供:モーニングスター社

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