<相場の読み筋>5月11日

2022/5/11 7:45

 10日の米国株式は、NYダウが前日比84.96ドル安の3万2160.74ドルと4日続落、ナスダック総合指数は同114.423ポイント高の1万1737.671ポイントと4日ぶりに反発して取引を終了。出来高概算は、NY市場が12億3451万株、ナスダック市場が60億2651万株だった。NYダウは、直近3営業日で1800ドルを超える下げとなっていたことから、下値拾いの動きが先行。一時、500ドルを上回る上昇をみせる場面もあった。ただ、買い一巡後は、11日の4月CPI(消費者物価指数)発表を控え、戻り待ちの売りに押される格好となった。米10年物国債の利回りが低下(価格は上昇)し、ハイテク株には買い戻しの動きがみられた。ハイテク株比率の高いナスダック市場では、アドビやエヌビディア、アドバンスト・マイクロ・デバイシズなどが上昇した。

 11日の東京株式は、弱含みの展開か。きのう10日の日経平均株価は、時間外取引で米株価指数先物が上昇した動きを受け、下げ幅を縮小して取引を終了した。現地10日の米国株式は、NYダウが4日続落しナスダック総合指数は4日ぶりに反発するなど、まちまちだったことから、売りが優勢となりそう。決算発表が続くなか、消去法的に、好決算銘柄を中心とした個別株物色が中心になるとみられる。為替相場は、ドル・円が1ドル=130円台の半ば(10日は130円34-37銭)と小動きの一方、ユーロ・円が1ユーロ=137円台の前半(同137円60-64銭)とやや円高方向にある。10日のADR(米国預託証券)は円換算値で、キーエンス<6861.T>、ローム<6963.T>、三井住友<8316.T>などが、10日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、大阪取引所清算値比160円安の2万6110円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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