日経平均は82円高と3日ぶり反発、売り一巡後に上げ転換、米株先物高に上海・香港株高も支え=11日前場

 11日前場の日経平均株価は前日比82円73銭高の2万6249円83銭と3日ぶりに反発。朝方は、売りが先行した。10日のNYダウが連日で年初来安値を更新したこともあり、寄り付き直後に2万6003円26銭(前日比163円84銭安)まで下落した。いったん上げに転じ後、再度マイナス圏入りする場面もあったが、先物に断続的な買いが入り、再びプラス浮上し、一時2万6277円46銭(同110円36銭高)まで値を上げた。時間外取引の米株価指数先物が高く、中国・上海総合指数や香港ハンセン指数の上げも支えとなった。なかで、ハイテク株の一角が堅調となり、指数高につながった。

 東証プライムの出来高は6億5575万株、売買代金は1兆5675億円。騰落銘柄数は値上がり636銘柄、値下がり1129銘柄、変わらず68銘柄。

 業種別では、郵船<9101.T>、川崎汽<9107.T>、商船三井<9104.T>などの海運株が上昇。日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>などの鉄鋼株も堅調。島津製<7701.T>、東精密<7729.T>、テルモ<4543.T>などの精密株も高い。ANA<9202.T>、JAL<9201.T>などの空運株も引き締まった。東エレク<8035.T>、アドバンテスト<6857.T>、ソニーG<6758.T>、横河電機<6841.T>などの電機株や、ダイキン<6367.T>、IHI<7013.T>、日製鋼<5631.T>などの機械株も買われた。オリエンタルランド(OLC)<4661.T>、エムスリー<2413.T>、サイバー<4751.T>などのサービス株も値を上げた。

 半面、第一生命HD<8750.T>、T&DHD<8795.T>、MS&AD<8725.T>などの保険株が下落。レンゴー<3941.T>、日本紙<3863.T>、王子HD<3861.T>などのパルプ紙株も安く、三菱UFJ<8306.T>、三井住友<8316.T>、みずほ<8411.T>、りそなHD<8308.T>などの銀行株も売られた。伊藤忠<8001.T>、住友商<8053.T>、三井物産<8031.T>などの卸売株や、出光興産<5019.T>、コスモエネH<5021.T>などの石油石炭製品株も軟調。

 個別では、BEENOS<3328.T>、デクセリアル<4980.T>がストップ高となり、邦チタ<5727.T>、レノバ<9519.T>、オークネット<3964.T>などの上げも目立った。半面、大平金<5541.T>がストップ安ウリ気配となり、JMDC<4483.T>、日金銭<6418.T>、シード<7743.T>、アイロムG<2372.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、22業種が下落した。

提供:モーニングスター社

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