<相場の読み筋>5月12日

2022/5/12 7:45

 11日の米国株式は、NYダウが前日比ドル326.63ドル安の3万1834.11ドルと5日続落、ナスダック総合指数は同373.435ポイント安の1万1364.236ポイントと反落して取引を終了した。NYダウは21年3月以来、約1年2カ月ぶりに終値で3万2000ドルを割り込んだ。出来高概算は、ニューヨーク市場が12億550万株、ナスダック市場が61億6093万株だった。

 現地11日発表の米4月CPI(消費者物価指数)は前年同月比8.3%の上昇と予想の同8.1%上昇を上回った。インフレの高止まりを受け、FRB(米連邦準備制度理事会)のタカ派的な姿勢が強まるとの警戒感からハイテク株を中心に売りが優勢となった。個別ではアップル、マイクロソフト、メタ(旧フェイスブック)のほか、半導体のエヌビディアなどの下げがきつくなった。

 12日の日経平均株価は反落か。現地11日発表の米4月CPI(消費者物価指数)が市場予想を上回り、金融引き締め懸念から、米国株式市場で主要3指数が下落した流れを受け、売りが先行しよう。きょうは日経平均先物ミニ・オプション5月限の最終取引日で思惑的な売買が出る可能性もある。東京外国為替市場では午前7時20分時点で、1ドル=129円台後半(前日終値は129円96-98銭)、1ユーロ=136円台後半(同137円11-15銭)で取引されている。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、11日の大阪取引所清算値比415円安の2万5835円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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