明日の日本株の読み筋=外部環境は依然不透明も決算ラッシュで個別株物色強まる

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2022/5/12 16:23

 あす13日の東京株式市場は、米インフレ懸念など外部環境は依然不透明ながら、決算ラッシュで個別株物色の色彩が一段と強まろう。週末は決算発表のピークを迎え、「森を見ず木を見る」流れが広がり、業績にらみで選別物色が進みそうだ。ただ、休日を前にして短期的な売買に傾く可能性がある。なお、日経平均先物ミニ・オプション5月限のSQ(特別清算指数)算出日でもあり、着地水準によっては、今後の下値支持線や上値抵抗線として意識される。

 12日の日経平均株価は大幅反落し、前日比464円安の2万5748円引けとなった。現地11日発表の米4月CPI(消費者物価指数)が市場予想を上回り、金融引き締め懸念から、米国株式市場で主要3指数が年初来安値を更新した流れを受け、前場の早い段階で下げ幅は520円を超えた。一巡後は押し目買いや買い戻しに下げ幅を縮小する場面もあったが、買いは続かず、後場入り後は再び軟化した。時間外取引で米株価指数先物が下げに転じ、重しとして意識された。市場では、「売り圧力が残り、調整継続の可能性がある」(準大手証券)との声が聞かれた。

提供:モーニングスター社

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