<相場の読み筋>5月17日

2022/5/17 7:45

 16日の米国株式は、NYダウが前週末比26.76ドル高の3万2223.42ドルと続伸、ナスダック総合指数は同142.211ポイント安の1万1662.791ポイントと3日ぶりに反落して取引を終了。出来高概算は、NY市場が9億4551万株、ナスダック市場が47億2430万株だった。中国・上海市は16日、6月にロックダウン(都市封鎖)を解除する方針を示した。同市の経済体制の正常化期待から、NY原油先物WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)価格が4日続急伸。原油高を受けシェブロンが買われたほか、ディフェンシブ系でメルクも上昇した。一方、ハイテク株比率の高いナスダック市場では、テスラやエヌビディア、アマゾン・ドットコムなどが下げている。

 17日の東京株式は、軟調な展開か。きのう16日の日経平均株価は朝高後、25・75日移動平均線に上値を抑えられる格好で上げ幅を縮小して取引を終えている。戻り待ちの売りが意識されるなか、決算発表がほぼ終了し、手がかり材料に欠けることもあり、様子見姿勢が強まりそう。為替相場は、ドル・円が1ドル=129円前後(16日は129円35-37銭)と円高方向に振れる一方、ユーロ・円が1ユーロ=134円台の半ば(同134円64-68銭)と小動き。16日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、キリンHD<2503.T>、武田薬<4502.T>、オリンパス<7733.T>などが、16日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、大阪取引所清算値比20円高の2万6500円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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