日経平均は53円高と3日続伸、下げ転換後に切り返す、米株先物の堅調が支え=17日前場

 17日前場の日経平均株価は前日比53円98銭高の2万6601円03銭と3営業日続伸。16日の米国株式が高安まちまちの中、朝方はやや強含んで始まったが、ハイテク株の一角が軟化し、前場早々に2万6440円62銭(前日比106円43銭安)まで値を下げる場面があった。一巡後は、時間外取引での米株価指数先物の堅調な動きが支えとなり、先物買いを交えてプラス圏に切り返し、一時2万6709円26銭(同162円21銭高)まで上昇した。ただ、買いは続かず、その後は伸び悩み商状となった。

 東証プライムの出来高は6億7468万株、売買代金は1兆4392億円。騰落銘柄数は値上がり975銘柄、値下がり784銘柄、変わらず74銘柄。

 市場からは「現地16日のナスダック総合指数は下落したが、その後、ナスダック先物が値を上げ、好感された。また、中国・上海のロックダウン(都市封鎖)が6月に解除されることへの期待感もある。来週前半あたりまでは、リバウンド相場となり、日経平均は2万7000円台回復が想定される」(銀行系証券)との声が聞かれた。

 業種別では、INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株が上昇。川崎汽<9107.T>、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株や、ENEOS<5020.T>、出光興産<5019.T>、コスモエネH<5021.T>などの石油石炭製品株も高い。王子HD<3861.T>、レンゴー<3941.T>などのパルプ紙株も堅調。任天堂<7974.T>、バンナム<7832.T>、アシックス<7936.T>などのその他製品株や、ブリヂス<5108.T>、TOYO<5105.T>などのゴム製品株も買われた。丸紅<8002.T>、伊藤忠<8001.T>、三菱商<8058.T>などの卸売株も値を上げた。

 半面、アサヒ<2502.T>、キリンHD<2503.T>、コカコーラ<2579.T>などの食料品株が下落。三菱UFJ<8306.T>、りそなHD<8308.T>、ゆうちょ銀行<7182.T>などの銀行株や、日産自<7201.T>、トヨタ<7203.T>、いすゞ<7202.T>などの輸送用機器株も売られた。SUMCO<3436.T>、三和HD<5929.T>などの金属製品株もさえず、AGC<5201.T>、TOTO<5332.T>、住友大阪<5232.T>などのガラス土石株も安い。

 個別では、キトー<6409.T>(監理)、近鉄エクス<9375.T>(監理)がストップ高カイ気配となり、日医工<4541.T>がストップ高。レオパレス<8848.T>、フロンティM<7038.T>などの上げも目立った。半面、レアジョブ<6096.T>がストップ安ウリ気配となり、クロスマーケ<3675.T>、JKHD<9896.T>、冨士ダイス<6167.T>、マネーフォワード<3994.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、20業種が上昇した。

提供:モーニングスター社

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