<米国株情報>コールズ、第1四半期は低調、通期見通し下方修正―株価は安値更新後に切り返す

株式

2022/5/20 10:21

 中小規模百貨店チェーンのコールズは19日寄り付き前に発表した23年1月期第1四半期(22年2-4月)の決算を発表した。売上高は前年同期比4.4%減の37億1500万ドル、純利益は同横ばいの1400万ドル、調整後の希薄化後1株当たり利益(EPS)は同90%減の0.11ドルとなり、売上高、同EPSともに市場予想を下回った。

 売上の低迷に加え、商品在庫が急増し、過剰在庫により6億6800万ドルの営業損失を計上した。コロナ禍後の消費者の嗜(し)好の変化に対応できず、配送遅延も顧客の信頼感を低下させたとみられる。

 同社のミシェル・ガスCEO(最高経営責任者)は、政府の景気支援策が終わったことや、インフレ加速による輸送費や人件費の上昇などの悪影響にさらされたとしている。

 23年1月期の通期業績については、売上高を従来予想の前期比2-3%増から同横ばい-1%増に、調整後EPSも従来予想の7.0-7.5ドルから6.45-6.85ドルに、それぞれ下方修正した。営業利益率は7-7.2%と予想している。

 コールズの株価は19日寄り付き直後に前日比7.30%安の39.98ドルと急落し、52週安値を更新したが、その後は切り返し、同4.43%高の45.04ドルと反発して取引を終えた。割安感に加え、ガスCEOが同社の売却について複数の投資家グループと交渉中であり、数週間以内に最終案が提示されるとの見通しを示したことも評価されたようだ。

<関連銘柄>

 NASD投信<1545.T>、NYダウ投信<1546.T>、上場米国<1547.T>、

 SPD500<1557.T>、NYダウ<1679.T>、NYダウブル<2040.T>、

 NYダウベア<2041.T>

提供:モーニングスター社

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