<相場の読み筋>6月1日

2022/6/1 7:45

 5月31日の米国株式は、NYダウが前週末比222.84ドル安の3万2990.12ドルと7日ぶりに反落、ナスダック総合指数が同49.740ポイント安の1万2081.391ポイントと4日ぶりに反落して取引を終了。出来高概算は、NY市場が22億8684万株、ナスダック市場が55億5648万株だった。EU(欧州連合)が30日、ロシア産石油の大部分を輸入禁止にする措置を決定した。需給のひっ迫が懸念され、NY原油先物WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)価格が一時上昇。インフレへの警戒感から売りが優勢となった。NYダウ採用銘柄では、セールスフォースやユナイテッドヘルス、シェブロンなどが、値下がり率の上位に入っている。

 6月1日の東京株式は、もみ合いか。きのう5月31日の日経平均株価は、方向感に乏しいなか、3日ぶりに反落して取引を終了した。手がかり難のなか、現地1日には米5月ISM製造業景況指数の発表を控えることから、模様眺めムードが広がる場面も想定される。為替相場は、ドル・円が1ドル=128円台の半ば(5月31日は127円75-76銭)、ユーロ・円が1ユーロ=138円台の前半(同137円16-20銭)と円安方向に振れており、輸出関連銘柄には支えとなりそう。5月31日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、京セラ<6971.T>、トヨタ<7203.T>、ホンダ<7267.T>などが、同31日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、大阪取引所清算値比80円安の2万7180円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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