<相場の読み筋>6月2日

2022/6/2 7:45

 6月1日の米国株式は、続落した。NYダウが前日比176.89ドル安の3万2813.23ドル、ナスダック総合指数が同86.931ポイント安の1万1994.460ポイントで取引を終了。出来高概算は、NY市場が9億9721万株、ナスダック市場が52億4262万株だった。米5月ISM(サプライマネジメント協会)製造業景況指数が56.1となり、市場予想平均の54.5を上回った。好調な米景気が続くとの見方から、米10年物国債の利回りが2.9%台に上昇(価格は下落)。金利上昇を嫌気して幅広い銘柄が売られ、NYダウは一時、400ドルを超える下げをみせる場面もあった。同指数の採用銘柄では、ウォルマートやスリーエム(3M)、アメリカン・エキスプレスなどが、値下がり率の上位に入っている。

 2日の東京株式は、弱含みの展開か。きのう1日の日経平均株価は反発したものの、現地1日の欧米株式が下落した動きを受け、売り優勢スタートとなりそう。地合いは悪くないことから、底堅い動きが期待されるものの、現地2日には、米5月ADP雇用統計や米4月製造業受注の発表を控えることもあり、内容を確認したいとして、様子見姿勢が強まる場面も想定される。為替相場は、ドル・円が1ドル=130円台の前半(1日は129円39-41銭)と円安方向に傾く一方、ユーロ・円が1ユーロ=138円台の半ば(同138円63-67銭)と小動き。1日のADR(米国預託証券)は円換算値で、楽天グループ<4755.T>、クボタ<6326.T>、三井住友<8316.T>などが、1日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、大阪取引所清算値比70円安の2万7430円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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