<相場の読み筋>6月16日

2022/6/16 7:45

 15日の米国株式は、NYダウが前日比303.70ドル高の3万668.53ドルと6日ぶりに反発、ナスダック総合指数が同270.810ポイント高の1万1099.155ポイントと続伸して取引を終了。出来高概算は、NY市場が13億5205万株、ナスダック市場が52億4397万株だった。

 注目されたFOMC(米連邦公開市場委員会)では、短期金利の指標であるフェデラルファンド金利の誘導目標を0.75%引き上げ、1.50-1.75%とすることを決定。市場では、0.75%の利上げ見通しが広がっていただけに、FOMCの決定をきっかけに、買い戻す動きが強まり、NYダウは一時、640ドルを超える上昇をみせる場面もあった。パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長は記者会見で、今後も経済指標に応じ機敏に対応する考えを示した。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は、ネットフリックスやテスラ、アマゾン・ドットコムなどが買われ、同指数の上昇を支えた。

 16日の東京株式は反発後、もみ合いとなりそう。現地15日にFOMCが0.75%の利上げを決定し、米国株式が上昇した動きを受け、買い先行のスタートが見込まれる。ただ、買い手がかり難のなか、きょう16日から17日にかけて、日銀の政策決定会合が行われる。きのう15日に、債券市場で値動きの荒い展開がみられたこともあり、決定会合の内容を確認したいとして、様子見姿勢が強まる場面も想定される。為替相場は、ドル・円が1ドル=134円トビ台(15日は134円70-71銭)、ユーロ・円が1ユーロ=140円前後(同140円97銭-141円01銭)と、円高方向に振れている。

 15日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、ソニーG<6758.T>、アドバンテス<6857.T>、東エレク<8035.T>などが、15日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、大阪取引所清算値比230円高の2万6510円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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