<相場の読み筋>6月17日

2022/6/17 7:45

 16日の米国株式は、NYダウが前日比741.46ドル安の2万9927.07ドルと反落、ナスダック総合指数が同453.056ポイント安の1万646.099ポイントと3日ぶりに反落して取引を終了。出来高概算は、NY市場が13億6720万株、ナスダック市場が56億4834万株だった。

 きのう15日は利上げをきっかけとした買い戻しで上昇したものの、16日にスイスが0.5%、英国が0.25%の利上げを決定したことから、欧州主要市場の株価指数が下落。米5月住宅着工件数が、年率換算で154万9000件と、市場予想平均の169万5000件を下回ったことも重しとなった。NYダウは、一時920ドルを超える下げをみせ、終値ベースで3万ドルを割り込むのは、21年1月29日(2万9982.62ドル)以来、約1年5カ月ぶり。NYダウ採用銘柄では、アメリカン・エキスプレスやナイキ、キャタピラーなどが、値下がり率の上位に入っている。

 17日の東京株式は反落後、落ち着きどころを探る展開か。きのう16日の日経平均株価は5日ぶりに反発したものの、上げ幅を縮小し安値で取引を終えるなど、上値の重い動きだった。現地16日の欧米株式が下落したこともあり、売り優勢スタートとなろう。リスク回避姿勢が強まるとみられるなか、日銀の金融政策決定会合後には、黒田東彦総裁の記者会見が予定されていることもあり、会見内容を確認したいとして、手控えムードが広がりそうだ。為替相場は、ドル・円が1ドル=132円台の前半(16日は134円22-24銭)と円高方向に振れる一方、ユーロ・円が1ユーロ=139円台の半ば(同139円54-58銭)と小動き。

(イメージ写真提供:123RF)

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ