<相場の読み筋>6月20日

2022/6/20 7:45

 前週末17日の米国株式は、NYダウが前日比38.29ドル安の2万9888.78ドルと続落、ナスダック総合指数は同152.251ポイント高の1万798.350ポイントと反発して取引を終了。出来高概算は、NY市場が33億7881万株、ナスダック市場が67億6755万株だった。同日は、株価指数先物、株価指数オプション、個別株先物、個別株オプションの清算日にあたるクアドルプル・ウィッチングだったことから、出来高が膨らんだ。

 パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長は講演で、「FRBはインフレ率を目標の2%に戻すことに集中している」と述べ、インフレ抑制への強い考えが示された。利上げ政策による景気への影響が懸念されるなか、奴隷解放記念日の振替を含む3連休となることもあり、積極的な売買は限られるなか上値の重い展開だった。一方、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は、イーベイやアマゾン・ドットコム、ペイパルなどが買われ、同指数の上昇を支えた。

 20日の東京株式は、もみ合い商状となりそう。日経平均株価は前週末に大幅反落した反動から、買い戻す動きが先行しそうだ。ただ、積極的に買い進む材料に乏しいなか、現地20日の米国市場が、奴隷解放記念日の振替で休場となることから、手控えムードが強まる場面も想定される。為替相場は、ドル・円が1ドル=135円台の前半(前週末17日は134円27-31銭)と円安に振れる一方、ユーロ・円が1ユーロ=141円台の半ば(同141円23-27銭)と小動き。対ドルでの円安の動きから、輸出関連銘柄には支えとなりそう。前週末17日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、ソニーG<6758.T>、アドバンテスト<6857.T>、オリンパス<7733.T>などが、同17日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、大阪取引所清算値比150円高の2万5930円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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