<新興国eye>前週の上海総合指数、コロナ禍からの経済再開を好感し3週続伸=BRICs市況

新興国

2022/6/20 10:15

 前週(13-17日)の中国株式市場は主要指標である上海総合指数の17日終値が10日終値比0.97%高の3316.786となり、3週続伸した。

 週明け13日の指数は反落。首都・北京で新型コロナのクラスター(集団感染)が発生し、学校再開が延期されるなどロックダウン(都市封鎖)による経済活動への悪影響が懸念され、売りが強まった。

 14日は反発し、15日も値を上げ、続伸した。

 14日は、政府関係部局が雇用やインフラ投資、産業支援、個人消費の促進などの支援策を相次いで発表したことを好感した。

 15日は、5月小売売上高の減少幅が大幅に縮小したほか、5月鉱工業生産も減少予想に反して増加したことが好感され、買いが一段と強まった。

 16日は反落。利益確定売りが出たほか、前日のFOMC(米連邦公開市場委員会)で0.75ポイントの大幅利上げが決まり、景気後退懸念が強まったことも指数の下げにつながった。

 週末17日は反発。北京はクラスター対応が成功していると発表し、上海も投資プロジェクトを発表するなど、経済再開に向けて進展していることや、海外からの投資資金の流入が好感され、米国の大幅利上げによる景気後退懸念を上回り、買い優勢となった。

 今週(20-24日)の株式市場は引き続き、米中関係や世界経済の動向、海外の金融市場の動向、国内では景気対策、人民元相場、石炭や原油などのコモディティ相場も注目される。主な経済指標の発表予定はない。

<関連銘柄>

 上証50連動<1309.T>、上場パンダ<1322.T>、上場チャイナ<1548.T>、

 H株ブル<1572.T>、H株ベア<1573.T>、中国A300<1575.T>、

 南方A50<1576.T>

提供:モーニングスター社

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