<相場の読み筋>6月23日

2022/6/23 7:45

 22日の米国株式は、NYダウが前日比47.12ドル安の3万483.13ドルと反落、ナスダック総合指数が同16.222ポイント安の1万1053.080ポイント3日ぶりに反落して取引を終了。出来高概算は、NY市場が12億1680万株、ナスダック市場が52億8265万株だった。パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長は上院の議会証言で、インフレ率を目標の2%程度に戻すため、今後も適切な利上げが必要との考えを示すなど、従来からの方針を維持した。同議長の証言を受けてNYダウは上昇する場面がみられたものの、景気に対する先行き不透明感は強いもようで、取引終了にかけて売りが優勢となり、下げに転じて取引を終えた。同指数の採用銘柄では、ダウ(旧ダウ・デュポン)やキャタピラー、シェブロンなどが値下がり率の上位に入っている。

 23日の東京株式は、上値の重い展開か。きのう22日は、朝高後に戻り待ちの売りに押される格好となり、反落して取引を終えている。現地22日の欧米株式が軟調な展開だったこともあり、手控えムードが強まるなか、弱含みで推移する場面もありそう。消去法的に、値動きの軽い中小型株に物色の矛先が向かいそうだ。為替相場は、ドル・円が1ドル=136円台の前半(22日は136円23-25銭)と小動きの一方、ユーロ・円が1ユーロ=143円台の後半(同143円10-14銭)と円安方向に振れている。22日のADR(米国預託証券)は円換算値で、東芝<6502.T>、TDK<6762.T>、アドバンテスト<6857.T>などが、22日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、大阪取引所清算値比95円高の2万6195円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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