日経平均は320円高と大幅続伸、一時2万6500円台回復、米株先物高にアジア株高も後押し=24日後場

 24日後場の日経平均株価は前日比320円72銭高の2万6491円97銭と大幅続伸。朝方は、米長期金利の低下を背景とした23日の米国株高を支えに買いが先行した。直後に下げに転じる場面もあったが、すかさず切り返した。半導体関連株などグロース(成長)株中心に高く、上げ幅を拡大した。時間外取引で米株価指数先物がプラス浮上し、香港ハンセン指数などのアジア株高も後押し要因となり、後場終盤には2万6519円16銭(前日比347円91銭高)まで上伸した。

 東証プライムの出来高は12億4447万株、売買代金は2兆9584億円。騰落銘柄数は値上がり1336銘柄、値下がり446銘柄、変わらず56銘柄。

 市場からは「予想外の強さだ。米金利が下がり、米株先物が上昇している流れを織り込み、指数寄与度の大きい値がさ株を中心に買い戻しが進んでいる。問題は持続性だ。米欧の金融引き締め下にあって、アヤ戻しの可能性は消えていない」(準大手証券)との声が聞かれた。

 業種別では、商船三井<9104.T>、郵船<9101.T>、川崎汽<9107.T>などの海運株が堅調。信越化<4063.T>、花王<4452.T>、資生堂<4911.T>などの化学品株や、エムスリー<2413.T>、サイバー<4751.T>、楽天グループ<4755.T>などのサービス株も高い。TOTO<5332.T>、住友大阪<5232.T>、太平洋セメ<5233.T>などのガラス土石株も引き締まった。東エレク<8035.T>、アドバンテスト<6857.T>、ファナック<6954.T>などの電機株や、テルモ<4543.T>、HOYA<7741.T>、島津製<7701.T>などの精密株も買われた。塩野義薬<4507.T>、中外薬<4519.T>、第一三共<4568.T>などの医薬品株や、SUMCO<3436.T>、リンナイ<5947.T>などの金属製品株も値上げた。

 半面、ENEOS<5020.T>、出光興産<5019.T>、コスモエネH<5021.T>などの石油石炭製品株が軟調。SOMPOH<8630.T>、T&DHD<8795.T>、第一生命HD<8750.T>などの保険株も安く、JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株もさえない。三菱UFJ<8306.T>、みずほ<8411.T>、りそなHD<8308.T>などの銀行株や、三井不<8801.T>、三菱地所<8802.T>、住友不<8830.T>などの不動産株も売られた。

 個別では、レノバ<9519.T>がストップ高となり、JMDC<4483.T>、ギフティ<4449.T>、メルカリ<4385.T>、プロレドP<7034.T>などの上げも目立った。半面、Gunosy<6047.T>がストップ安となり、三菱自<7211.T>、IHI<7013.T>、ケミファ<4539.T>、ピーバン<3559.T>などの下げも目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、23業種が上昇した。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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