<特集>中期計画で選ぶ有望銘柄(2)=技研製―国内外でインプラント工法の採用拡大へ

株式

2022/6/24 17:27

 技研製作所<6289.T>を狙ってみたい。同社は河川や海岸などの工事に使われる鋼矢板を自動的に圧入し、引き抜くことも可能な「サイレントパイラー」を世界に先駆け開発した企業。その技術の応用で、円筒形の鋼管杭を回転させながら切削圧入する「インプラント工法」による構造物は、津波や堤防決壊だけでなく、土石流、火砕流などへの対応も可能にしている。想定される南海トラフ地震の津波対策のほか、その技術は欧米を中心に海外にも広がっている。

 中期経営計画は22年8月期から24年8月期までの3年間で、数値目標は24年8月期の連結売上高350億円(21年8月期は276億1800万円)、営業利益55億円(同39億9700万円)。売上高のうち100億円(構成比28.6%)を海外売上高とし、21年8月期の54億6000万円(同19.8%)から金額は倍増を見込んでいる。

 足もとの業績は好調だ。22年8月期上期(21年9月-22年2月)は、売上高142億1800万円(前年同期比7.0%増)、営業利益27億8600万円(同28.4%増)で、営業利益は従来予想を5億1600万円超過。通期予想の45億円(前期比12.6%増)に対する進ちょく率は61.9%となっている。今期だけでなく24年8月期の上ブレ期待が広がりそうだ。

提供:モーニングスター社

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