<相場の読み筋>6月29日

2022/6/29 7:45

 28日の米国株式は、続落した。NYダウが前日比491.27ドル安の3万946.99ドル、ナスダック総合指数が同343.011ポイント安の1万1181.540ポイントで取引を終了。出来高概算は、NY市場が9億2924万株、ナスダック市場が53億5698万株だった。朝方は、中国が新型コロナウイルス対策の入国規制を緩和すると発表したことを受け、買いが先行した。ただ、米6月CB(コンファレンス・ボード)消費者信頼感指数が98.7となり、市場予想平均の100.4を下回った。弱い経済指標を受け、先行き不透明感が台頭。NYダウは一時、500ドルを超える下げをみせる場面があるなど、幅広い銘柄が売られた。ハイテク株比率の高いナスダック市場では、アドバンスド・マイクロ・デバイシズやエヌビディア、メタ(旧フェイスブック)などが下落した。

 29日の東京株式は反落後、もみ合い商状となりそう。日経平均株価はきのうまで4日続伸し、終値ベースで25日移動平均線(28日時点で2万6984円)を上回り、心理的なフシ目の2万7000円を回復した。朝方は、連騰となっていた反動や現地28日の米国株が下落したことから、売り先行となりそう。ただ、25日移動平均線超えで、投資家心理の好転が期待され、売り一巡後は下げ渋る場面もありそうだ。為替相場は、ドル・円が1ドル=136円台の前半(28日は135円75-76銭)と円安方向に振れる一方、ユーロ・円が1ユーロ=143円台の前半(同143円68-72銭)と円高に傾いている。28日のADR(米国預託証券)は円換算値で、ZHD<4689.T>、ソニーG<6758.T>、東エレク<8035.T>などが、28日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、大阪取引所清算値比325円安の2万6745円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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