日経平均は289円安と5日ぶり大幅反落、米景況感悪化に米国株安で売り先行=29日前場

 29日前場の日経平均株価は前日比289円48銭安の2万6759円99銭と5営業日ぶりに大幅反落。朝方は、売りが先行した。米6月CB(コンファレンス・ボード)消費者信頼感指数が低下し、景況感の悪化から28日の米国株式が下落したことを受け、投資家心理が後退。きのう4連騰した反動もあり、先物売りを交えて下げ幅を拡大し、一時2万6687円47銭(前日比362円00銭安)まで下落した。その後の戻りは限定され、前引けにかけて2万6700円台半ば近辺で停滞した。

 東証プライムの出来高は6億1319万株、売買代金は1兆3635億円。騰落銘柄数は値上がり583銘柄、値下がり1164銘柄、変わらず87銘柄。

 業種別では、ブリヂス<5108.T>、TOYO<5105.T>、住友ゴム<5110.T>などのゴム製品株や、AGC<5201.T>、日電硝子<5214.T>、東海カ<5301.T>などのガラス土石株が下落。川崎汽<9107.T>、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株も安い。東エレク<8035.T>、アドバンテス<6857.T>、ソニーG<6758.T>などの電機株も売られた。INPEX<1605.T>などの鉱業株や、SUMCO<3436.T>、リンナイ<5947.T>などの金属製品株も軟調。クボタ<6326.T>、ダイキン<6367.T>、日精工<6471.T>などの機械株や、HOYA<7741.T>、東精密<7729.T>などの精密株も値を下げた。野村<8604.T>、大和証G<8601.T>、マネックスG<8698.T>などの証券商品先物株もさえない。

 半面、東電力HD<9501.T>、Jパワー<9513.T>、北海道電力<9509.T>などの電気ガス株が上昇。出光興産<5019.T>、ENEOS<5020.T>などの石油石炭製品株も引き締まった。住友不<8830.T>、三井不<8801.T>などの不動産株も堅調。JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株もしっかりとなり、JR東日本<9020.T>、JR九州<9142.T>、京王<9008.T>などの陸運株も高い。

 個別では、ピックルス<2925.T>、フジオフード<2752.T>、CLH<4286.T>、光通信<9435.T>、ペッパー<3053.T>などの下げが目立った。半面、スギHD<7649.T>、アスクル<2678.T>、アグレ都市<3467.T>、ロードスター<3482.T>、三井松島HD<1518.T>などの上げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、25業種が下落した。

提供:モーニングスター社

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