<相場の読み筋>6月30日

2022/6/30 7:45

 29日の米国株式は、NYダウが前日比82.32ドル高の3万1029.31ドルと3日ぶりに反発、ナスダック総合指数が同3.647ポイント安の1万1177.893ポイントと小幅に3日続落して取引を終了。出来高概算は、NY市場が9億2043万株、ナスダック市場が54億6549万株だった。米1-3月の実質GDP(国内生産総生産)確定値は前期比1.6%減と、市場予想平均の同1.5%減を下回ったが、市場の反応は限られた。また、パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長は29日のシンポジウムで、「積極的な利上げによる景気の悪化よりも、物価が安定するほうが重要」との考えを示した。インフレ抑制を最優先するための利上げが警戒される場面もみられた。ハイテク株比率の高いナスダック市場では、アドバンスド・マイクロ・デバイシズやアプライド・マテリアルズ、エヌビディアなどが軟調だった。

 30日の東京株式は、しっかりした展開か。きのう29日の日経平均株価は5日ぶりに反落したものの、5日移動平均線(29日時点で2万6677円)が支えとなる格好だった。下げ渋る動きをみせたことから、引き続き底堅い値動きが期待される。ただ、日本時間午前10時30分には、中国で6月コンポジットPMI(購買担当者景気指数)、同製造業PMI、同非製造業PMIが発表される予定で、模様眺めムードが広がる場面もありそう。為替相場は、ドル・円が1ドル=136円台の半ば(29日は136円02-04銭)と円安方向に振れる一方、ユーロ・円が1ユーロ=142円台の半ば(同143円03-07銭)と円高に傾くなど、まちまち。

 29日のADR(米国預託証券)は円換算値で、楽天グループ<4755.T>、ローム<6963.T>、村田製<6981.T>などが、29日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、大阪取引所清算値比25円高の2万6705円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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