日経平均は411円安と大幅続落、時間外取引で米株価指数先物が下げ幅を拡大=30日後場

 30日後場の日経平均株価は、前日比411円56銭安の2万6393円04銭と大幅に続落して取引を終えた。朝方は、現物株の寄り付き直後、株価指数先物に断続的な売りが出たことで下げ幅を拡大。売り一巡後は下げ渋る場面もみられたが、手控えムードが広がるなか、弱含みの展開が続いた。時間外取引で米株価指数先物が下げ幅を拡大するなか、午後2時44分には同480円29銭安の2万6324円31銭と、きょうの安値を付ける場面がみられた。月末にあたることもあり、積極的な売買が限られるなか、終始軟調な展開となった。東証プライムの出来高は13億6402万株、売買代金は3兆2144億円。騰落銘柄数は値上がり472銘柄、値下がり1314銘柄、変わらず52銘柄だった。

 市場では「日経平均株価の日足チャート上で24日(2万6519円)と27日(2万6665円)の間に空けたマドを、あっさり埋めてしまったことで、手じまい売りが出たようだ」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株や、クレセゾン<8253.T>、オリックス<8591.T>などのその他金融株が下落。ソニーG<6758.T>、キーエンス<6861.T>などの電気機器株や、三井不<8801.T>、三菱地所<8802.T>などの不動産株も安い。郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株や、出光興産<5019.T>、ENEOS<5020.T>などの石油石炭製品株も軟調。SMC<6273.T>、コマツ<6301.T>などの機械株や、三井金属<5706.T>、住友鉱<5713.T>などの非鉄金属株も下げた。東証業種別指数は全33業種のうち、27業種が下落、6業種が上昇した。

 個別では、YACHD<6298.T>、ドリームI<4310.T>、スタティアH<3393.T>、NSW<9739.T>、進和<7607.T>などが下落。半面、サンリオ<8136.T>、gumi<3903.T>、サニーサイド<2180.T>、日阪製<6247.T>、ロイヤルHD<8179.T>などが上昇した。

提供:モーニングスター社

(写真:123RF)

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