明日の日本株の読み筋=軟調な展開が続きそう

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2022/6/30 16:34

 7月1日の東京株式市場は、軟調な展開が続きそうだ。現地6月29日に、パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長が、「積極的な利上げによる景気の悪化よりも、物価安定のほうが重要」との考えを示した。市場では「物価の安定と雇用の最大化はFRBの使命だが、インフレ抑制を明確にしたことで、企業業績の先行き不透明感が増し、日米ともに積極的な買いが期待しづらい」(中堅証券)との声が聞かれた。また、7月4日は米国の独立記念日で、3連休となることもあり、模様眺めムードが広がる可能性もある。

 30日の日経平均株価は、前日比411円56銭安の2万6393円04銭と大幅に続落して取引を終えた。時間外取引で米株価指数先物が下げ幅を拡大するなか、月末にあたることもあり、積極的な売買は限られたもよう。通常取引終了後、東京証券取引所が発表した6月第4週(20-24日)投資部門別売買状況(現物株)によると、海外投資家は金額ベースで1656億円の売り越しで、2週連続で売り越しとなった。

提供:モーニングスター社

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