日経平均は149円高と4日ぶり反発、米金利低下に米国株高で買い先行、一巡後は伸び悩む=4日前場

 4日前場の日経平均株価は前週末比149円45銭高の2万6085円07銭と4営業日ぶりに反発。朝方は、前週末の米国株式市場で長期金利の低下を背景に主要3指数が上昇した流れを受け、買いが先行した。前週末に大幅に3日続落した反動もあり、上げ幅を拡大し、前場の早い段階で2万6258円86銭(前週末比323円24銭高)まで上昇した。一巡後は、時間外取引での米株価指数先物の下げが重しとなり、先物売りを交えて大きく伸び悩み、一時2万5945円83銭(同10円21銭高)まで押し戻される場面があった。その後持ち直したが、戻りは限定された。

 東証プライムの出来高は5億5498万株、売買代金は1兆2940億円。騰落銘柄数は値上がり1371銘柄、値下がり407銘柄、変わらず60銘柄。

 市場からは「朝高後に一時失速するなど日経平均はふらついている。今晩のNY株は休場だが、時間外では米株先物が安く、米国株が落ち着かないと買い進めにくい。ただ、バリュエーション(投資尺度)からは売られ過ぎの面がある」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、東電力HD<9501.T>、中国電力<9504.T>、北陸電力<9505.T>などの電気ガス株が上昇。三菱商<8058.T>、三井物産<8031.T>、丸紅<8002.T>などの卸売株も高い。リクルートHD<6098.T>、エムスリー<2413.T>、楽天グループ<4755.T>などのサービス株や、JPX<8697.T>、オリックス<8591.T>などのその他金融株も高い。トヨタ<7203.T>、SUBARU<7270.T>、いすゞ<7202.T>などの輸送用機器株や、大和証G<8601.T>、野村<8604.T>、SBI<8473.T>などの証券商品先物株も買われた。INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株も引き締まり、アステラス薬<4503.T>、中外薬<4519.T>、エーザイ<4523.T>などの医薬品株も堅調。

 半面、第一生命HD<8750.T>、T&DHD<8795.T>、SOMPOH<8630.T>などの保険株が軟調。コスモエネH<5021.T>、出光興産<5019.T>などの石油石炭製品株も安い。

 個別では、ラクス<3923.T>、東京エネシス<1945.T>、Ubicom<3937.T>、象印<7965.T>、レオパレス<8848.T>などの上げが目立った。半面、Wスコープ<6619.T>、ラクーンHD<3031.T>、Jフロント<3086.T>、フロンティM<7038.T>、KeePer<6036.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、31業種が上昇した。

提供:モーニングスター社

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