<相場の読み筋>7月12日

2022/7/12 7:45

 11日の米国株式は、NYダウが前週末比164.31ドル安の3万1173.84ドルと続落、ナスダック総合指数が同262.709ポイント安の1万1372.599ポイントと6日ぶりに反落して取引を終了。出来高概算は、NY市場が8億163万株、ナスダック市場が41億7050万株だった。FRB(米連邦準備制度理事会)がインフレ抑制の姿勢をとるなか、米6月CPI(消費者物価指数)が13日に発表されることもあり、積極的な売買は限られた。また、ロシアとドイツをつなぐ天然ガスパイプラインが、定期検査のため供給が停止された。ウクライナ問題から定期検査後の再開が不安視されることも意識されたようだ。NYダウ採用銘柄では、ナイキやウォルト・ディズニー、キャタピラーなどが値下がり率の上位に入っている。

 12日の東京株式は反落後、弱含みの展開か。日経平均株価はきのう11日、取引時間中としては約2週間ぶりに2万7000円を回復した。ただ、戻り待ちの売りに押される格好で上げ幅を縮小したことや、現地11日の米国株式が下落したこともあり、売り優勢スタートとなりそう。売り一巡後も手がかり材料に乏しいなか、手控えムードが広がる場面も想定される。為替相場は、ドル・円が1ドル=137円台の前半(11日は136円80-82銭)と円安に振れる一方、ユーロ・円が1ユーロ=138円前後(同138円32-36銭)と円高方向にある。11日のADR(米国預託証券)は円換算値で、ZHD<4689.T>、TDK<6762.T>、村田製<6981.T>などが、11日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、大阪取引所清算値比65円安の2万6585円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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