<相場の読み筋>7月15日

2022/7/15 7:45

 14日の米国株式は、NYダウが前日比142.62ドル安の3万630.17ドルと5日続落、ナスダック総合指数は同3.603ポイント高の1万1251.185ポイントと4日ぶりに小反発して取引を終了。出来高概算は、NY市場が9億431万株、ナスダック市場が47億1420万株だった。米6月PPI(生産者物価指数)が前月比1.1%上昇し、市場予想平均の0.8%上昇を上回った。前日のCPI(消費者物価指数)に続き、市場予想平均を超える上昇をみせたことで、7月FOMC(米連邦公開市場委員会)での1%の利上げ観測が強まった。急速な利上げによる景気への影響が懸念され、NYダウは一時、620ドル超の下げをみせる場面もあった。一方、ハイテク株比率の高いナスダック市場では、アプライド・マテリアルズやアップル、アドバンスド・マイクロ・デバイシズなどが上昇した。

 15日の東京株式は、堅調な展開か。きのう14日の日経平均株価は続伸し、終値ベースで25日移動平均線(14日時点で2万6480円)と、5日移動平均線(同2万6557円)を上抜いた。現地14日の米国株式はNYダウが5日続落した一方、ナスダック総合指数は小反発となるなど、まちまちとなったが、投資家心理の好転が期待され、しっかりした値動きが見込まれる。ただ、週末要因に加え、海の日の祝日で3連休となることから、取引時間の後半には、手じまい売りに押される場面も想定され、注意したい。為替相場は、ドル・円が1ドル=139円前後(14日は139円09-11銭)、ユーロ・円が1ユーロ=139円台の前半(同139円59-63銭)と小動き。

 14日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、ソニーG<6758.T>、オリンパス<7733.T>、任天堂<7974.T>などが、14日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、大阪取引所清算値比変わらずの2万6700円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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