<相場の読み筋>8月4日

2022/8/4 7:45

 3日の米国株式は、3日ぶりに反発した。NYダウが前日比416.33ドル高の3万2812.50ドル、ナスダック総合指数が同319.401ポイント高の1万2668.159ポイントで取引を終了。出来高概算は、NY市場が8億6561万株、ナスダック市場が54億6951万株だった。7月ISM(米サプライマネジメント協会)非製造業景気指数が56.7となり、市場予想平均の53.5を上回ったことが好感された。また、米10年物国債の利回りが低下(価格は上昇)し、一時2.7%を割り込む場面がみられたことから、長期金利の上昇懸念が後退し、株式に資金が向かった。ハイテク株比率の高いナスダック市場では、ペイパルやメタ(旧フェイスブック)、アマゾン・ドットコムなどが買われている。

 4日の東京株式は続伸後も、堅調な展開となりそう。日経平均株価は、きのう3日に反発した動きや、現地3日の欧米株式が上昇したこともあり、買い優勢スタートとなりそう。ただ、ペロシ米下院議長の台湾訪問による米中関係悪化への警戒は続くとみられ、上値が重くなる場面も想定される。為替相場は、ドル・円が1ドル=133円台の後半(3日は133円21-23銭)、ユーロ・円が1ユーロ=136円トビ台(同135円58-62銭)と、円安方向に振れていることから、輸出関連銘柄には支えとなりそう。3日のADR(米国預託証券)は円換算値で、ソニーG<6758.T>、キヤノン<7751.T>、三住トラスト<8309.T>などが、3日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、大阪取引所清算値比265円高の2万7975円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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