<相場の読み筋>8月8日

2022/8/8 7:45

 前週末5日の米国株式は、NYダウが前日比76.65ドル高の3万2803.47ドルと反発、ナスダック総合指数は同63.025ポイント安の1万2657.555ポイントと3日ぶりに反落して取引を終了。出来高概算は、NY市場が8億2550万株、ナスダック市場が47億6363万株だった。注目された米7月の雇用統計で、非農業分野の雇用者数が季節調整済みで前月比52万8000人増となり、市場予想平均の同25万人増を大きく上回った。堅調な雇用情勢を受け、金融引き締め策が継続するとの見方から、米10年物国債の利回りが上昇(価格は下落)。相対的な割高感が意識されたハイテク株が軟調に推移した。一方、NYダウ採用銘柄では、JPモルガンやシェブロン、ベライゾン・コミュニケーションズなどが買われ、同指数の上昇を支えた。

 8日の東京株式は、堅調な展開か。日経平均株価は、前週末5日にかけ3日続伸した好い地合いが継続するとみられ、買い先行が見込まれる。為替相場は、ドル・円が1ドル=135円台の前半(前週末5日は133円30-32銭)、ユーロ・円が1ユーロ=137円台の半ば(同136円41-45銭)と、円安方向に振れていることから、輸出関連銘柄を中心に、しっかりとした値動きとなりそう。多くの銘柄が決算を発表するなか、好決算銘柄への個別物色も続きそうだ。前週末5日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、オリンパス<7733.T>、キヤノン<7751.T>、三住トラスト<8309.T>などが、同5日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、大阪取引所清算値比35円安の2万8135円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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