信用関連データ=売り残が増加に転じ、買い残は2週連続で増加、信用倍率3.50倍に低下
5日申し込み現在の2市場信用取引残高は、売り残が前週比184億円増の8264億円、買い残は同6億円増の2兆8934億円だった。売り残が増加に転じ、買い残は2週連続で増加した。信用倍率は前週の3.58から3.50倍に低下した。
この週(1-5日)の日経平均株価は5日終値が前月29日終値比374円高の2万8175円となった。5営業日取引で4勝1敗だった。週初1日は反発(191円高)。前週末の米国株式市場で堅調な企業決算を背景に主要3指数が上昇した流れを受け、買い優勢となった。翌2日は大幅反落(398円安)となった。ペロシ米下院議長が2日に台湾を訪問する見通しだと伝わり、米中の緊張が高まるとの警戒感からリスク回避の動きが強まった。
3日は反発(147円高)。前日の大幅下落の反動で自律反発狙いの買いが先行した。4日は続伸(190円高)した。欧米株高を支えに総じて堅調だった。週末5日は大幅に3日続伸(243円高)した。円高が重しとなり、いったん弱含んだが、米ハイテク株高を支えに半導体関連株などが高く、好決算銘柄への買いも後押しし、約2カ月ぶりに2万8000円台を回復した。
9日の売買代金に占めるカラ売り(信用取引を含む)の割合を示すカラ売り比率(小数点第2位以下を四捨五入)は43.3%(前営業日は42.2%)と上昇し、94営業日連続で40%以上(4月27日、6月29日、7月8日は50%超)の水準となった。
この日の日経平均株価は5営業日ぶりに大幅反落し、2万7999円(前日比249円安)引けとなった。朝方は、8日の米国株式が高安まちまちの中、小安く始まった後、小幅高に転じる場面もあったが、もまなく軟化した。特に指数寄与度が高く、決算不調の東エレク<8035.T>やソフバンG<9984.T>の株価下落が重しとなった。決算悪銘柄中心に売られ、下げ幅は一時280円を超えた。地合い悪化が続くようなら、カラ売り比率は40%台後半に上昇する可能性がある。
提供:モーニングスター社
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