<相場の読み筋>8月10日

2022/8/10 7:45

 9日の米国株式は、NYダウが前日比58.13ドル安の3万2774.41ドルと3日ぶりに反落、ナスダック総合指数が同150.530ポイント安の1万2493.929ポイントと3日続落して取引を終了。出来高概算は、NY市場が8億2165万株、ナスダック市場が51億1954万株だった。半導体製造の米マイクロン・テクノロジーが、22年6-8月の売上高予想を下方修正。前日には、エヌビディアが業績予想を引き下げていたこともあり、半導体関連銘柄を中心にハイテク株が軟調に推移した。引き続き、10日に発表される7月CPI(消費者物価指数)を前に、積極的な売買は限られたようだ。NYダウ採用銘柄では、セールスフォースやナイキ、インテルなどが、値下がり率の上位に入っている。

 10日の東京株式は、軟調な展開か。きのう9日の日経平均株価は5日ぶりに反落。底堅い推移だったものの、現地9日の米国株式が下落したこともあり、売りが先行するとみられる。あす11日が山の日の祝日で飛び石連休となることや、12日が8月限株価指数先物・オプションのSQ(特別清算指数)値の算出日となることから、手控えムードが広がりそう。消去法的に、決算発表銘柄などへの個別株物色が中心になるとみられる。為替相場は、ドル・円が1ドル=135円前後(8日は134円88-90銭)、ユーロ・円が1ユーロ=138円前後(同137円77-81銭)と、やや円安方向にある。9日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、ZHD<4689.T>、ソニーG<6758.T>、アドバンテスト<6857.T>などが、9日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、大阪取引所清算値比140円安の2万7820円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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