日経平均は232円安と大幅続落、米ハイテク株安を受け半導体関連株中心に売り先行=10日前場

 10日前場の日経平均株価は前日比232円89銭安の2万7767円07銭と大幅続落。朝方は、9日の米国株式市場でハイテク株が下落した流れを受け、半導体関連株中心に売りが先行した。株価指数先物売りを交えて下げ幅を拡大し、前場の早い段階で2万7729円46銭(前日比270円50銭安)まで下落した。その後下げ渋ったが、買いは続かず、前引けにかけて上値の重い展開となった。

 東証プライムの出来高は5億5338万株、売買代金は1兆3663億円。騰落銘柄数は値上がり731銘柄、値下がり1015銘柄、変わらず90銘柄。

 業種別では、TOYO<5105.T>、浜ゴム<5101.T>、ブリヂス<5108.T>などのゴム製品株が軟調。東エレク<8035.T>、アドバンテスト<6857.T>、ソニーG<6758.T>などの電機株や、ニコン<7731.T>、HOYA<7741.T>、テルモ<4543.T>などの精密株も売られた。ANA<9202.T>、JAL<9201.T>などの空運株もさえない。SUMCO<3436.T>、三益半導<8155.T>などの金属製品株や、エムスリー<2413.T>、オリエンタルランド(OLC)<4661.T>などのサービス株も安い。川崎汽<9107.T>、郵船<9101.T>などの海運株や、ZHD<4689.T>、ネクソン<3659.T>、トレンド<4704.T>などの情報通信株も値を下げた。

 半面、出光興産<5019.T>、コスモエネH<5021.T>などの石油石炭製品株が堅調。東電力HD<9501.T>、中部電力<9502.T>、東ガス<9531.T>などの電気ガス株も高い。王子HD<3861.T>、北越コーポ<3865.T>などのパルプ紙株や、三菱マテリアル<5711.T>、東邦鉛<5707.T>などの非鉄金属株も値を上げた。マツダ<7261.T>、SUBARU<7270.T>、スズキ<7269.T>などの輸送用機器株も買われた。

 個別では、メドピア<6095.T>がストップ安ウリ気配となり、OATアグリ<4979.T>、カナミックN<3939.T>、JMDC<4483.T>、ペプチドリーム<4587.T>などの下げが目立った。半面、新田ゼラチン<4977.T>がストップ高カイ気配となり、マクロミル<3978.T>がストップ高。ロート<4527.T>、Jリース<7187.T>、理計器<7734.T>などの上げも目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、18業種が下落した。

提供:モーニングスター社

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ