<新興国eye>前週のインド株、米大幅利上げ観測後退を好感し4週続伸=BRICs市況

新興国

2022/8/15 10:31

 前週(8-12日)のインド株式市場で、代表的株価指数SENSEX指数の12日終値は前日比0.22%高の5万9462.78、週間ベースでは5日終値比1.84%高となり、4週続伸した。9日は「ムハッラム祭」の祝日のため、休場だった。

 週明け8日の指数は続伸して始まった。外国人投資家の買い越しを背景に、国営石炭最大手コール・インディアやアルミ大手ヒンダルコ・インダストリーズ、住宅金融大手ハウジング・デベロップメント・ファイナンス(HDFC)、複合企業大手リライアンス・インダストリーズなどが買われ、指数の上げを主導した。

 休場明け10日は手掛かり材料難となり、小反落。

 11日は反発し、週末12日も値を上げ、続伸した。

 11日は、アジアと米国の株式市場が堅調となったことや、米国のインフレ指標が改善し、米利上げペースの緩和期待から買いが広がった。外国人投資家の買い越しが10営業日連続となったことも好感された。

 12日は、インドの7月CPI(消費者物価指数)の発表を前に、積極的な買いが控えられる中、工業製品デザイン大手タタ・エレクシーが急伸し、指数の上げ主導した。

 今週(16-19日)のインド市場はロシアによるウクライナへの軍事侵攻と西側諸国の対ロ制裁、原油価格の動向、世界経済、特に米・中・欧の景気動向や金融政策、米中関係、インド国内の景気動向、主要企業ニュースも注目される。主な経済指標の発表予定は16日の7月WPI(卸売物価指数)など。15日は「独立記念日」の祝日のため、休場となる。

<関連銘柄>

 上場インド<1549.T>、インドNIF<1678.T>、インドブル<2046.T>、

 インドベア<2047.T>

提供:モーニングスター社

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