<新興国eye>前週のブラジル株、米大幅利上げ観測後退で4週続伸=BRICs市況

新興国

2022/8/15 11:10

 前週(8-12日)のブラジル株式市場は12日のボベスパ指数が前日比2.78%高の11万2764.26、週間ベースでは5日終値比5.91%高となり、4週続伸した。

 週明け8日の指数は買い優勢で始まり、10日まで7連騰した。

 8日は、中銀の利上げサイクル終了観測が強まったことや、レアル高が好感された。中銀が発表した経済週報「フォーカス・ブルティン」で、同中銀の委託を受けて民間アナリストは22年末時点の政策金利見通しを前週予想の13.75%(現行の政策金利)に据え置いた。

 9日は、7月IPCA(拡大消費者物価指数)が市場予想を下回ったことや、中銀が次回9月会合で利上げを継続しても小幅にとどまるとの見方が広がり、買いが強まった。

 10日は、米7月CPI(消費者物価指数)が市場予想を下回ったことを受け、米利上げペースの緩和観測が強まり、買い優勢となった。

 11日は反落。これまでの相場上昇を受け、高値警戒感から利益確定売りが強まった。

 週末12日は反発。海外市場が堅調となり、ブラジル市場でも買いが優勢となった。

 今週(15-19日)の株式市場は、ウクライナ情勢や西側諸国の対ロ追加制裁、台湾情勢巡る米中関係、原油・ガスなどの国際商品相場の動向、国内の政治動向、財政規律問題も注目される。主な経済指標の発表予定は15日の6月IBC-Br経済活動指数や17日の8月IGP-10インフレ指数など。

<関連銘柄>

 ボベスパ<1325.T>、上場MSエマ<1681.T>、上場EM債<1566.T>

提供:モーニングスター社

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