<相場の読み筋>8月16日

2022/8/16 7:45

 15日の米国株式は、NYダウが前週末比151.39ドル高の3万3912.44ドルと4日続伸、ナスダック総合指数が同80.867ポイント高の1万3128.053ポイントと続伸して取引を終了。出来高概算は、NY市場が7億4081万株、ナスダック市場が59億2107万株だった。中国が15日に発表した7月工業生産や同小売売上高が市場予想平均に届かず、中国景気への警戒感から、朝方は売りが先行した。8月ニューヨーク連銀製造業景況指数がマイナス31.3となり、市場予想平均プラス5.5を大きく下回った。さえない経済指標を受け、FRB(米連邦準備制度理事会)による利上げペースが弱まるとの見方が強まり、上昇に転じた。NYダウ採用銘柄では、ビザやウォルト・ディズニー、プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)などが、値上がり率の上位に入っている。

 16日の東京株式は、上値の重い展開か。日経平均株価はきのう15日に続伸し、2営業日で1052円の上昇となった。強い動きが続くなか、心理的なフシ目の2万9000円が意識されるものの、短期的な上昇の反動も警戒される。買い手がかりに乏しいこともあり、模様眺めムードが広がる場面もありそう。為替相場は、ドル・円が1ドル=133円台の前半(15日は133円51-53銭)と小動きの一方、ユーロ・円が1ユーロ=135円台の半ば(同136円62-66銭)と円高方向に振れている。15日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、楽天グループ<4755.T>、オリンパス<7733.T>、三住トラスト<8309.T>などが、15日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、15日の大阪取引所清算値比20円高の2万8880円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ