<新興国eye>トルコ4-6月期失業率、4年ぶり低水準の10.6%―雇用改善進む

新興国

2022/8/18 9:19

 トルコ統計局が15日に発表した4-6月期失業率(季節調整後、15歳以上)は10.6%と、1-3月期の11.0%を下回り、8期連続で改善。18年4-6月期の10.5%以来、4年ぶりの低水準となった。

 年代別では15-24歳の若年層は20.3%と、前期の20.7%から0.4ポイント低下し、2期連続で改善した。18年7-9月期の20.1%以来、約4年ぶりの低水準となっている。

 また、労働供給の余地(活用できていない労働力)を示す、いわゆる未活用労働者比率は21.3%と、1-3月期の22.2%を下回り、2期連続で低下。19年10-12月期の18.6%以来、10期(2年半)ぶりの低水準となった。

 失業者数(15歳以上)は前期比4万3000人減の365万4000人となり、前年比では354万人減と、大幅に改善した。一方、雇用者数は同76万5000人増の3077万5000人と、20年10-12月期から7期連続で増加。前年比237万4000人増と、1年前を大きく上回っている。この結果、雇用率は47.7%と、前期の46.6%や1年前の44.7%を上回り、8期連続の上昇となった。

 セクター別の雇用者数は、サービス業が全体の56.1%を占めて最も高く、次いで製造業の22%、農業の16%、建設業の5.9%。

 雇用市場の強さを示す労働市場参加率は53.3%と、前期の52.4%や1年前の51%を上回った。8期連続で上昇し、18年7-9月期(53.4%)以来15期(約4年ぶり)の高水準となっている。

<関連銘柄>

 上場MSエマ<1681.T>

提供:モーニングスター社

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