日経平均は238円安と大幅反落、売り一巡後は下値拾いから下げ幅縮小もよう=18日前場

 18日前場の日経平均株価は、前日比238円21銭安の2万8984円56銭と大幅反落して取引を終えた。きのう17日に大幅反発し、終値ベースで約7カ月ぶりに2万9000円を回復した。ただ、急激な上昇の反動や、現地17日の欧米株式が下落したこともあり、売りが先行。午前9時37分には、同376円25銭安の2万8846円52銭を付ける場面もみられた。売り一巡後は、時間外取引で米株価指数先物が軟調に推移するものの、下値を拾う動きから、下げ幅を縮小したもよう。為替市場では、ドル・円が1ドル=134円90銭台(17日は134円79-81銭)と、朝方の水準よりも円高方向にある。東証プライムの出来高は5億1099万株、売買代金は1兆2040億円。騰落銘柄数は値上がり418銘柄、値下がり1351銘柄、変わらず69銘柄だった。

 市場では「前週からの上昇ピッチが速かったことから、一時的に調整入りすることが想定され、いったんは現金比率を高めておくことも一法」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、オリンパス<7733.T>、HOYA<7741.T>などの精密機器株や、JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株が下落。トヨタ<7203.T>、ホンダ<7267.T>などの輸送用機器株や、三井不<8801.T>、三菱地所<8802.T>などの不動産株も安い。王子HD<3861.T>、日本紙<3863.T>などのパルプ紙株や、電通グループ<4324.T>、リクルートHD<6098.T>などのサービス株も軟調。信越化<4063.T>、富士フイルム<4901.T>などの化学株や、7&iHD<3382.T>、ファーストリテ<9983.T>などの小売株も下げている。東証業種別指数は全33業種のうち、26業種が下落、7業種が上昇した。

 個別では、eBASE<3835.T>、アトラエ<6194.T>、GMOGHD<3788.T>、山田コンサル<4792.T>、オイラ大地<3182.T>などが下落。半面、アイスタイル<3660.T>、ヴィアHD<7918.T>、エンビプロH<5698.T>、曙ブレーキ<7238.T>、光通信<9435.T>などが上昇した。

提供:モーニングスター社

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