<相場の読み筋>9月15日

2022/9/15 7:45

 14日の米国株式は、反発した。NYダウが前日比30.12ドル高の3万1135.09ドル、ナスダック総合指数が同86.104ポイント高の1万1719.678ポイントで取引を終了。出来高概算は、NY市場が10億140万株、ナスダック市場が87億6749万株だった。前日の13日に急落した反動や、自律反発狙いの買いが先行した。ただ、FRB(米連邦準備制度理事会)による大幅な利上げ継続への警戒感から、戻りは限定的で、下げに転じる場面もみられるなど、不安定な値動きとなった。米8月PPI(生産者物価指数)は、前月比0.1%低下となり、市場予想平均と一致し、反応は限られた。ハイテク株比率の高いナスダック市場では、テスラやペイパル、ネットフリックスなどが上昇した。

 15日の東京株式は、もみ合い商状か。日経平均株価はきのう14日に大幅反落しただけに、短期的な戻りを狙った買いが先行するとみられる。手がかり材料に欠けるなか、海外要因に影響を受けづらい、内需系の中小型株に物色の矛先が向かいそう。ただ、時間外取引での米株価指数先物の値動きに、神経質な反応をみせる場面も想定される。為替相場は、ドル・円が1ドル=143円台の前半(14日は143円30-33銭)と小動きの一方、ユーロ・円が1ユーロ=142円台の後半(同143円11-15銭)と円高に振れている。14日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、楽天グループ<4755.T>、TDK<6762.T>、オリンパス<7733.T>などが、14日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、14日の大阪取引所清算値比70円高の2万7720円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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