日経平均は308円安と大幅反落、午後は前場終値近辺でもみ合い、3連休控え様子見=16日後場

 16日後場の日経平均株価は前日比308円26銭安の2万7567円65銭と大幅反落。朝方は、米利上げ加速への警戒感が根強く15日の米国株式が下落した流れを受け、売りが先行した。先物に断続的な売りが出て下げ幅を拡大し、一時2万7525円68銭(前日比350円23銭安)まで下落した。売り一巡後は下げ渋ったが、上値は抑えられた。後場は、前場終値2万7574円58銭(前日比301円33銭安)近辺でもみ合い商状が続いた。週末で3連休を控え、様子見気分となった。

 東証プライムの出来高は14億1756万株、売買代金は3兆4047億円。騰落銘柄数は値上がり551銘柄、値下がり1233銘柄、変わらず53銘柄。

 市場からは「前場は米株安を受けてポジション整理が進み、後場は3連休を前に様子見だ。来週のFOMC(米連邦公開市場委員会)で想定線の0.75%利上げが打ち出されるなら、調整が先行していただけにアク抜けにつながる可能性がある」(準大手証券)との声が聞かれた。

 業種別では、川崎汽<9107.T>、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株が軟調。INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株も安い。東エレク<8035.T>、アドバンテス<6857.T>、TDK<6762.T>、ファナック<6954.T>などの電機株も売られた。任天堂<7974.T>、バンナム<7832.T>などのその他製品株や、三菱重工<7011.T>、IHI<7013.T>などの機械株も値を下げた。

 半面、りそなHD<8308.T>、ふくおか<8354.T>、伊予銀<8385.T>などの銀行株が上昇。関西電力<9503.T>、東ガス<9531.T>、大阪ガス<9532.T>などの電気ガス株も高く、T&DHD<8795.T>、かんぽ生命<7181.T>などの保険株も買われた。

 個別では、Wスコープ<6619.T>がストップ安となり、Vキューブ<3681.T>、アスクル<2678.T>、LinkU<4446.T>などの下げも目立った。半面、M&Aキャピ<6080.T>、ギフトHD<9279.T>、MSJP<6539.T>、藤久HD<7135.T>などの上げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、23業種が下落した。

提供:モーニングスター社

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ