日経平均は120円高と反発、午後は前場終値近辺でもみ合い、FOMC控え様子見=20日後場

 3連休明け20日後場の日経平均株価は前週末比120円77銭高の2万7688円42銭と反発。朝方は、前週末に大幅反落した反動で自律反発狙いの買いが先行した。19日の米国株式が3日ぶりに反発したことも支えとなり、前場の早い段階で2万7907円45銭(前週末比339円80銭高)まで上昇した。一巡後は先物売りを交えて上げ幅を縮小し、一時2万7627円86銭(同60円21銭高)まで押し戻された。その後持ち直したが、前引けにかけて戻りは鈍かった。後場は、前場終値2万7684円35銭(同116円70銭高)近辺でもみ合い商状となった。新規の手掛かり材料に乏しく、20-21日開催のFOMC(米連邦公開市場委員会)を控え、様子見気分となった。

 東証プライムの出来高は10億3441万株、売買代金は2兆5566億円。騰落銘柄数は値上がり1293銘柄、値下がり477銘柄、変わらず67銘柄。

 市場からは「朝は勢いが良かったが、日経平均が2万8000円に近づくと売り物が出てくる。基本的にFOMCの結果待ちだ。米利上げ幅が予想通り0.75%ならアク抜けにつながるが、あくまでも短期的だろう。さらに先行きの利上げペースを見極める必要がある」(準大手証券)との声が聞かれた。

 業種別では、ブリヂス<5108.T>、TOYO<5105.T>、住友ゴム<5110.T>などのゴム製品株が堅調。キリンHD<2503.T>、東洋水産<2875.T>、JT<2914.T>などの食料品株も高い。日本製鉄<5401.T>、神戸鋼<5406.T>、大平金<5541.T>などの鉄鋼株や、丸紅<8002.T>、住友商<8053.T>、三井物<8031.T>などの卸売株も値を上げた。帝人<3401.T>、ユニチカ<3103.T>などの繊維製品株も引き締まり、トヨタ<7203.T>、マツダ<7261.T>、デンソー<6902.T>などの輸送用機器株も買われた。

 半面、川崎汽<9107.T>、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株が軟調。三井不<8801.T>、菱地所<8802.T>、東建物<8804.T>などの不動産株も安く、テルモ<4543.T>、オリンパス<7733.T>、HOYA<7741.T>などの精密株も売られた。

 個別では、Wismet<9260.T>、デジハHD<3676.T>、アイル<3854.T>、南都銀行<8367.T>などの上げが目立った。半面、Wスコープ<6619.T>がストップ安となり、クロスキャット<2307.T>、コーセル<6905.T>、日医工<4541.T>などの下げも目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、26業種が上昇した。

提供:モーニングスター社

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