【深センIPO】21日は内蒙古欧晶科技など2社が公募開始予定

サーチナ

中国株

2022/9/21 9:43

 深セン証券取引所では9月21日、メインボードでの上場を目指す内蒙古欧晶科技(001269/深セン)、深セン市好上好信息科技(001298/深セン)2社が新規公開(IPO)に向けた公募を開始する。公募終了後、速やかに上場する見込みだ。

 内蒙古欧晶科技は3436万株を発行予定で、公募価格は15.65元。2011年設立の民営企業で、15年に株式会社化した。太陽光発電用単結晶シリコンインゴット・ウエハー産業向けに、石英るつぼ製品やシリコン材料洗浄サービス、切削液処理サービスなどを提供しており、国内外の単結晶シリコンウエハーメーカーと長期的、かつ安定的な提携関係を持つ。中国の石英るつぼに関する多くの業界団体規格制定にあたり、原案作成を担当している。

 同社が製品・サービスを提供する太陽光発電用単結晶シリコンウエハーは、16年には太陽光発電用シリコンウエハー市場の19.5%を占めるのみだったが、ダイヤモンドワイヤーによる切削技術の向上によって製造コストの低減に成功、21年には94.5%にまで大きく上昇して、多結晶ウエハーに代わる主力製品となった。

 21年12月期の売上高は8億4840万元(前期比51.53%増)、純利益は1億3342万元(同56.86%増)。22年1〜6月期の売上高は5億8138万元(前年同期比35.72%増)、純利益は9209万元(同23.65%増)。

 深セン市好上好信息科技は2400万株を発行予定。2014年設立の民営企業で、19年に株式会社化した。コンシューマー電子、IoT、照明などの分野を対象とした電子部品の販売代理を主業務としており、関連製品の設計プランや技術サポートなどのサービスも提供する。代理販売を行う主な製品はSoCチップ、無線チップ・モジュール、パワーデバイス用素子、アナログ・デジタル素子、記憶装置、LED素子、センサーなどで、メディアテック、PIなどの中国本土内外の著名メーカーの販売ライセンスを取得し、小米集団をはじめとする通信機器メーカーに販売を行っている。中国のIT系メディア「国際電子商情」によれば、20年における中国本土電子部品代理販売業者ランキングは13位だ。

 21年12月期の売上高は68億4000万元(前期比30.04%増)、純利益は1億8648万元(同57.73%増)。22年1〜6月期の売上高は36億4048万元(前年同期比3.86%増)、親会社株主に帰属する純利益は8599万元(同10.44%減)。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ