クロスマーケの五十嵐幹社長、「データ」と「理解」に基づく総合的なマーケティングソリューションを提供
2022/9/21 12:31
クロス・マーケティンググループ<3675.T>は20日、オンラインで「クロス・マーケティンググループの事業戦略」として、22年6月期の決算説明会を開催した。それとともに、五十嵐幹社長と経済アナリストの馬渕磨理子氏と対談も行った。決算説明会と対談はYouTubeで公開されている。
同社はデジタルマーケティング事業を中心に、データマーケティング事業、インサイト事業を展開している。創業はネットリサーチで、その後に事業を拡大し成長を続けてきた。「当社は国内750万人のパネルネットワーク、最大2500項目の消費者の詳細なプロフィールデータを保有しており、大規模なパネルを活用したリサーチ機能に強みがある。基本的に事実のデータに基づくアプローチから、『データ』と『理解』に基づいた総合的なマーケティングソリューションを提供している」と五十嵐社長は話す。
23年6月期決算は連結営業利益30億円(前期比19.0%増)を見込んでいる。今期は中期経営計画2年目だが、最終年度(24年6月期)の営業利益目標が30億円で、1年前倒しの達成を狙う。株主還元は配当性向15%前後を目安とした継続的な増配を行っており、通期では中間期末6円、期末6円の12円(前期は9.6円)を計画している。
一方、対談で馬渕氏は同社が08年のリーマン・ショック直後の厳しい市場環境の中でマザーズに上場しながら、22年には売上高、利益、時価総額とも上場当時から10倍に拡大したことで、「スピード感が素晴らしい」という。これについて、五十嵐社長は「一気に成長コースに持っていかないと投資家の期待を裏切るだろうということから、マーケティングリサーチの総合化を図った」と答えた。
また、馬渕氏は「御社はマーケティングの領域をはるかに超え、コンサルティングまでできるイメージがある。代理店やコンサルティング会社と競合することもあるのでは?」と質問し、五十嵐社長は「デジタルマーケティングの市場は広く、大きく、さらに伸び続けているので、競合というだけでなく、協業先にもなり、みんなで市場を成長させていこうという状況になっている」と返答した。
提供:モーニングスター社
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