【上海IPO】7ナノ半導体設備精密部品メーカーの瀋陽富創精密設備が22日に公募開始、5226万株発行予定

サーチナ

中国株

2022/9/22 9:05

 上海証券取引所の科創板への上場を目指している、瀋陽富創精密設備(688409/上海)が9月22日、新規公開(IPO)に向けた公募を開始する。5226万株を発行予定で、公募価格は21日に発表する。公募終了後、速やかに上場する見込みだ。

 同社は2008年設立の民営企業で、20年に株式会社化した。中国国内における半導体設備精密部品のリーディングカンパニーであり、世界でも数少ない7ナノプロセス半導体設備の精密部品の量産を実現したメーカーである。主な製品はプロセス部品、構造部品、モジュール製品、ガス管路で、高精密、高清潔度、高耐腐食性、耐破壊電圧性能などの各種指標において大手国際企業の基準を満たし、東京エレクトロン、日立ハイテク、ASMインターナショナルなどの半導体設備メーカーに製品を提供している。また、中国国内の半導体設備メーカーとも数多く提携し、半導体の国産供給体系構築を支援している。

 20年における、世界の半導体設備部品市場におけるシェアは0.8%で、種類別ではプロセス・構造部品が0.9%、モジュール製品が0.5%、ガスキャビネット・ガス管路が0.6%となっている。高い技術力、開発力、国内外半導体設備メーカーとの良好な関係性を活かし、高性能な半導体および半導体設備の需要がますます高まる中で新規上場を通じてより多くの資金を調達し、経営規模の拡大、競争力向上を目指す。

 21年12月期間の売上高は8億4312万元、純利益は1億2144万元。22年4〜6月期の売上高は3億1728万元(前年同期比60.34%増)、純利益は5897万元(同2.34倍)。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)

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