【中国本土IPO】23日はICテストやバイオ関連など上海で2社、北京で1社が公募開始

サーチナ

中国株

2022/9/22 9:08

 中国本土の株式市場では9月23日、上海証券取引所で2社、北京証券取引所で1社が新規公開(IPO)に向けた公募を開始する。

 上海メインボードへの上場を目指す聖暉系統集成集団(603163/上海)は2000万株を発行予定で、公募価格は27.25元。2003年に聖暉工程技術(蘇州)有限公司として設立し、19年に株式会社化して現社名となった。先進的な製造業向けにクリーンルームの設計、設備レイアウト、施工、工事管理、メンテナンスを提供する。半導体などの電子分野、医薬・バイオ、ファインケミカル、食品などの分野向けに製品、サービスを提供しており、中芯国際(SMIC)、富士康などの国内外の著名企業を顧客に持つ。創設から約20年で、最高の清浄度であるクラス100のクリーンルーム設置業務を中国国内で約50件担当してきた。21年の中国国内クリーンルーム工事業界市場シェアは0.78%。

 21年12月期の売上高は17億233万元(前期比55.26%増)、純利益は1億2432万元(同52.35%増)。22年1〜6月期の売上高は6億7384万元(前年同期比24.02%減)、純利益は6297万元(同27.13%増)。

 上海科創板への上場を目指す上海畢得医薬科技(688073/上海)は1623万株を発行予定。07年設立の民営企業で、20年に株式会社化した。新薬研究開発機関向けの薬物分子ビルディングブロックの設計、生産、販売を主業務としている。これまでに30万種以上の薬物分子ビルディングブロックを提供し、7万種を常備している中国最大規模の薬物分子ビルディングブロック供給業者だ。主な顧客にはロシュ、メルク、ファイザー、アッヴィ、ギリアドといった世界の大手バイオ医薬企業のほか、恒瑞医薬、百済神州などの中国国内の創薬企業、さらには国内外のCRO(医薬品開発業務受託機関)、米NIH、中国科学院上海薬物研究所などの研究所、ハーバード大学、イェール大学、マサチューセッツ工科大学、清華大学、北京大学などの大学が含まれる。

 21年12月期の売上高は6億621万元(前期比54.86%増)、純利益は9757万元(同65.36%増)。22年1〜6月期の売上高は3億6867万元(前年同期比37.41%増)、純利益は5917万元(同36.91%増)。

 北京証券取引所への上場を目指す上海華嶺集成電路技術(430139/北京)は4000万株を発行予定。01年に設立し、10年に株式会社化したのち、12年に店頭株式市場の新三板市場に登録した。半導体企業向けにIC(集積回路)のテストに関するソリューションプランを提供する第三者IC専門テスト企業であり、CPU、MCU、CIS、MEMS、FPGA、メモリチップ、通信チップ、RFチップ、情報セキュリティチップ、AI(人工知能)チップなど幅広い半導体製品のテスト業務を網羅しており、7〜28ナノメートルの先進的なプロセスの半導体に対応する。

 21年12月期の売上高は2億8442万元(前期比48.38%増)、純利益は9012万元(同61.49%増)。22年1〜6月期の売上高は1億2423万元(前年同期比2.81%減)、純利益は2353万元(同36.20%減)。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)

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