日経平均は220円高と4日ぶり大幅反発、自律反発狙いの買いが先行、米株先物高も支え=27日前場

 27日前場の日経平均株価は前日比220円05銭高の2万6651円60銭と4営業日ぶりに大幅反発。朝方は、きのう大幅に3営業日続落した反動で自律反発狙いの買いが先行した。いったん伸び悩む場面もあったが、買い気は根強く盛り返し、一時2万6680円20銭(前日比248円65銭高)まで上昇した。26日の米国株式は続落したものの、日本時間27日の時間外取引で米株価指数先物が高く、支えとなった。その後は高値圏でもみ合い商状となった。

 東証プライムの出来高は5億3837万株、売買代金は1兆2506億円。騰落銘柄数は値上がり1489銘柄、値下がり273銘柄、変わらず75銘柄。

 市場からは「売られ過ぎが意識されるとともに、金利上昇一服・株価反発への期待感もあるようだ。ただ、米金融引き締め・景気後退への警戒感は続いており、おっかなびっくりの印象だ」(国内投信)との声が聞かれた。

 業種別では、任天堂<7974.T>、凸版<7911.T>などのその他製品株が堅調。資生堂<4911.T>、花王<4452.T>、富士フイルム<4901.T>などの化学株や、ヤクルト<2267.T>、サントリBF<2587.T>、日清食HD<2897.T>などの食料品株も高い。住友電工<5802.T>、大阪チタ<5726.T>、邦チタ<5727.T>などの非鉄金属株や、日産自<7201.T>、トヨタ<7203.T>、ホンダ<7267.T>などの輸送用機器株も買われた。リクルートH<6098.T>、OLC<4661.T>、サイバー<4751.T>などのサービス株も値を上げ、マルハニチロ<1333.T>、サカタのタネ<1377.T>などの水産農林株も引き締まった。

 半面、川崎汽<9107.T>、郵船<9101.T>などの海運株が安い。野村不HD<3231.T>、東急不HD<3289.T>、東建物<8804.T>などの不動産株もさえない。

 個別では、シンクロF<3963.T>、ハピネット<7552.T>、シルバーライフ<9262.T>、gumi<3903.T>などの上げが目立った。半面、グローブライ<7990.T>、富士石油<5017.T>、ニイタカ<4465.T>、FPG<7148.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、31業種が上昇した。

提供:モーニングスター社

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ