日経平均は587円安と大幅反落、全面安商状に2万6000円割れ、先物主導で下げ幅拡大=28日前場

 28日前場の日経平均株価は前日比587円36銭安の2万5984円51銭と大幅反落。全面安商状となり、取引時間中では7月4日(安値2万5945円83銭)以来約3カ月ぶりの2万6000円割れとなった。東証業種別株価指数は全33業種が値を下げた。朝方は、27日の米国株式市場でNYダウが連日で年初来安値を更新した流れを受け、売り先行した。先物主導で下げ幅を拡大し、前場終盤に2万5938円36銭(前日比633円51銭安)まで下落した。アジア株安なども重しとなり、軟調に推移した。

 東証プライムの出来高は6億9935万株、売買代金は1兆6003億円。騰落銘柄数は値上がり166銘柄、値下がり1627銘柄、変わらず43銘柄。

 市場からは「これほどの下げは予想していなかったが、ユーロ安、米長期金利上昇、アップルの新型iPhoneの増産計画断念報道、さらにアジア株安など複合的な下げ要因が響いたようだ。配当再投資期待で買った向きの投げも出ているのではないか。ただ、短期的には今週がボトムになるとみている」(銀行系証券)との声が聞かれた。

 業種別では、川崎汽<9107.T>、商船三井<9104.T>、郵船<9101.T>などの海運株が下落。住友不<8830.T>、三井不<8801.T>、三菱地所<8802.T>などの不動産株や、住友倉<9303.T>、三菱倉<9301.T>、三井倉HD<9302.T>などの倉庫運輸関連株も安い。Jフロント<3086.T>、三越伊勢丹<3099.T>、H2Oリテイ<8242.T>などの小売株も軟調。JR東日本<9020.T>、JR西日本<9021.T>、東急<9005.T>などの陸運株も値を下げ、トヨタ<7203.T>、日産自<7201.T>、ホンダ<7267.T>、三菱自<7211.T>などの輸送用機器株も売られた。

 個別では、gumi<3903.T>、Wスコープ<6619.T>、CRE<3458.T>、ヒマラヤ<7514.T>などの下げが目立った。半面、エーザイ<4523.T>がストップ高カイ気配となり、シスメックス<6869.T>、トピー工業<7231.T>、MSJP<6539.T>などの上げが目立った。

提供:モーニングスター社

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