【中国本土IPO】30日はデジアナ混載IC設計の上海燦瑞科技など4社が公募開始予定

サーチナ

中国株

2022/9/29 9:18

 中国本土の株式市場では9月30日、深セン証券取引所の創業板、上海証券取引所の科創板でそれぞれ2社の計4社が新規公開(IPO)に向けた公募開始を予定している。公募開始後、速やかに上場する見込みだ。

 深セン創業板への上場を目指す上海瑞晨環保科技(301273/深セン)は1791万株を発行予定。2010年設立の民営企業で、18年に株式会社化した。高効率な省エネ型遠心ファン、遠心式ウォーターポンプなどの設備の開発、設計、生産、販売を主業務としている。主に、鉄鋼、コンクリートなど高エネルギー消費産業の顧客向けに、テスト評価、製品設計、カスタマイズされた設備の販売を通じて省エネの目標達成を支援する。

 21年12月期の売上高は4億763万元(前期比36.63%増)、純利益は8272万元(同20.87%増)。22年1〜6月期の売上高は1億7902万元(前年同意比20.46%増)、純利益は3071万元(同3.28%減)。

 同じく深セン創業板への上場を目指す北京挖金客信息科技(301380/深セン)は1700万株を発行予定で、公募価格は34.78元。11年設立の民営企業で、15年に株式会社化した。モバイルネットワークアプリケーション技術および情報サービス提供業者であり、主に付加価値電信サービス、モバイル情報化サービス、モバイル営業サービスなどの事業を展開している。電気通信、インターネット、電力、メディアなど各業界の大型企業に対し、技術、運営、マーケティング分野の総合的なソリューションプランを提供する。

 21年12月期の売上高は6億6803万元(前期比30.69%増)、純利益は7880万元(同7.35%減)。22年1〜6月期の売上高は3億219万元(前年同期比0.48%減)、純利益は3649万元(同9.25%減)。

 上海科創板への上場を目指す星環信息科技(688031/上海)は、3021万株を発行予定。13年設立の民営企業で、20年に株式会社化した。企業向けのビッグデータ基本ソフトウェア開発を主業務とし、データのインテグレーション、保管、ガバナンス、モデリング、分析、マイニング、流通など全ライフサイクルに関する基本ソフトウェア、サービスを提供する。金融、政府、エネルギー、交通、製造などの分野で製品が広く利用されており、中国銀行、中国石油、中国郵政集団などを顧客に持つほか、目論見書作成時点で累計エンドユーザーは1000件を超えている。

 21年12月期の売上高は3億3086万元(前期比27.26%増)、純損益は2億4631万元の赤字(同33.62%の損失増)。22年1〜6月期の売上高は9758万元(前年同期比18.20%増)、純損益は1億6574万元の赤字(同11.63%の損失増)。

 同じく上海科創板への上場を目指す上海燦瑞科技(688061/上海)は1928万株を発行予定。05年設立の民営企業で、高性能なデジタル・アナログ混載集積回路(IC)およびアナログICの研究開発、実装テスト、販売を主業務としている。主な製品はスマートセンサー用チップ、電源管理用チップで、スマート家具、スマートフォン、コンピューター、ウェアラブル端末、工業制御、自動車電子などの分野に広く利用されており、格力、美的、ハイアール、JBL、小米、サムスン、LG、レノボなど国内外の著名ブランドを顧客に持つ。21年におけるバックライトドライバICの世界市場シェアは約1.52%。

 21年12月期の売上高は5億3719万元(前期比85.43%増)、純利益は1億2500万元(同2.86倍)。22年1〜6月期の売上高は3億2129万元(前年同期比41.43%増)、純利益は8386万元(同87.15%増)。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)

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