日経平均は64円高と反発、買い一巡後は上値の重い展開が続く=29日前場

 29日前場の日経平均株価は、前日比64円34銭高の2万6238円32銭と反発して取引を終えた。午前9時7分には、同276円61銭高の2万6450円59銭を付ける場面があった。朝方の買いが一巡した後は、戻り待ちの売りが警戒されるなか、積極的に上値を追う動きは限られた。時間外取引で米株価指数先物が下落したこともあり、上げ幅を縮小する格好となった。外国為替市場では、ドル・円が1ドル=144円30銭台(28日は1ドル=144円55-58銭)と、もみ合い。東証プライムの出来高は6億6829万株、売買代金は1兆5244億円。騰落銘柄数は値上がり1007銘柄、値下がり761銘柄、変わらず16銘柄だった。

 市場では「短期的にはリバウンドに進むとみられるが、積極的な買いは期待しづらく上値は重そう」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、武田薬<4502.T>、中外薬<4519.T>などの医薬品株や、帝人<3401.T>、東レ<3402.T>などの繊維株が上昇。バンナム<7832.T>、任天堂<7974.T>などのその他製品株や、アサヒ<2502.T>、JT<2914.T>などの食料品株も高い。日水<1332.T>、マルハニチロ<1333.T>などの水産農林株や、オリエンタルランド(OLC)<4661.T>、リクルートHD<6098.T>などのサービス株も堅調。イオン<8267.T>、ファーストリテ<9983.T>などの小売株や、オリンパス<7733.T>、HOYA<7741.T>などの精密機器株も上げている。東証業種別指数は全33業種のうち、15業種が上昇、18業種が下落した。

 個別では、ヤマシンF<6240.T>、アシックス<7936.T>、広済堂HD<7868.T>、フィールズ<2767.T>、チェンジ<3962.T>などが上昇。半面、商船三井<9104.T>、西松屋チェーン<7545.T>、ディアライフ<3245.T>、プロパティA<3464.T>、ユナイテド海運<9110.T>などが下落している。

提供:モーニングスター社

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