日経平均は248円高と大幅反発、値上がり銘柄数は1200超に=29日後場

 29日後場の日経平均株価は、前日比248円07銭高の2万6422円05銭と大幅に反発して取引を終了。午後2時5分には、同284円69銭高の2万6458円67銭と、きょうの高値を付けている。朝方の買いが一巡した後は、積極的に上値を追う動きは限られ、もみ合い商状が続いた。その後、アジア市場では中国・上海総合指数や香港・ハンセン指数、台湾・加権指数なども反発し、堅調に推移したことを支えに、見直しの動きが広がり、上値を試す場面もみられた。外国為替市場では、ドル・円が1ドル=144円60銭台(28日は1ドル=144円55-58銭)で、やや円安方向で推移する。東証プライムの出来高は14億361万株、売買代金は3兆2455億円。騰落銘柄数は値上がり1237銘柄、値下がり536銘柄、変わらず42銘柄だった。

 市場では「米金利の上昇で米企業の業績への影響が警戒されることから、当面は内需系銘柄への物色が中心になりそう」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、武田薬<4502.T>、中外薬<4519.T>などの医薬品株や、東洋紡<3101.T>、東レ<3402.T>などの繊維株が上昇。JR東日本<9020.T>、JR東海<9022.T>などの陸運株や、INPEX<1605.T>、K&Oエナジ<1663.T>などの鉱業株も高い。オリエンタルランド(OLC)<4661.T>、リクルートHD<6098.T>などのサービス株や、アサヒ<2502.T>、JT<2914.T>などの食料品株も堅調。バンナム<7832.T>、任天堂<7974.T>などのその他製品株や、三井不<8801.T>、三菱地所<8802.T>などの不動産株も上げた。東証業種別指数は全33業種のうち、28業種が上昇、5業種が下落した。

 個別では、エーザイ<4523.T>、ヤマシンF<6240.T>、フィールズ<2767.T>、広済堂HD<7868.T>、チェンジ<3962.T>などが上昇。半面、商船三井<9104.T>、プロパティA<3464.T>、西松屋チェーン<7545.T>、ユナイテド海<9110.T>、ディアライフ<3245.T>などが下落した。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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